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税理士法人 今井会計事務所

人手不足をチャンスに変える  2019.04.28

1.人手不足はピンチなのか、チャンスなのか ?

 

 日本中、人手不足に悩んでいます。 特に深刻なのは ・・・
 収益性の低い飲食業や小売業。
 人気のある事務職にまで、その影響は及んでいます。

 

 しかし、数年後には ・・・
 今回のピンチを、チャンスに変えた 企業の存在が、明らかになります。
 気づいた時には 100 歩先、いや、はるか彼方を前進していることでしょう。
 それは単なる偶然なのか、幸運なのか、結果に過ぎないのか。

 

 常識的に考えれば ・・・ 人手不足はピンチにちがいありません。
 しかし 発想を変えれば、大きなチャンスに転換できる 可能性があります。
 今回のテーマは 「人手不足をチャンスに変える」。

 

 

2.変化を利用して、競争を回避する

 

 変化を利用する者は ・・・
 激しい競争に直面することがほとんどない。
 他の者たちが ・・・
 相変わらず、昨日の現実に基づいて、仕事をしているからである。

 

 これはドラッカーの言葉です。 この中で、「変化を利用する者」 とは ・・・
 変化を機会 (チャンス) ととらえて、事業の根本的な見直しを行う 人たちのことです。
 たとえば、以下のテーマに、取り組み始めるでしょう。

 

 人手不足でも ・・・ 収益と成長が見込めるビジネスモデルの構築。
 人手不足だからこそ ・・・
 収益と成長が見込めるビジネスモデルの構築。

 

 

3.変化を恐れる、2 つのタイプ  

 

 一方、「昨日の現実に基づいて仕事をする者」 とは ・・・
 変化を脅威 (ピンチ) ととらえる 人たちのことです。
 すでに終わった 「昨日の現実」 を前提に、明日の計画を立てます。
 現実逃避になるため、よい結果を招きません。

 

 脅威に対して 「積極策」 を採る人たちは・・・
 求人広告数を増やすなど、従来路線の強化を図る でしょう。
 「人手不足」 という目前の問題には、ダイレクトに反応しますが ・・・
 背景にある社会事情などには、洞察が及ばないようです。

 

 脅威に対して 「消極策」 を採る人たちは ・・・
 脅威そのものから、目を背けます。
 何事もなかったかのように、ただ待ち続けます。 それが正解である場合もありますが。

 

 

4.「思考停止の状態」 に、注意する 

 

 変化への抵抗にあるものは無知である。
 未知への不安である。
 しかし、変化は機会と見なすべきである。

 変化を機会としてとらえたとき、初めて不安は消える。

 

 これもドラッカーの言葉です。
 変化を認めようとせず、「昨日の現実」 が続くものと、信じ続ける。
 つまり自分自身は、何 1 つ変わろうとしない。

 このとき、人間の脳は 「思考停止の状態」 に、陥ります。

 

 休むことなく変化を続ける現実社会の中で ・・・
 これは大いに危険と言えます。
 根底にある恐怖や不安を克服するためには ・・・

 発想を変えて、変化を機会 (チャンス) と、とらえる べきでしょう。

 

 

5.最も安全なリスクの取り方 = 最悪の事態に備える

 

 人手不足の原因について、たとえば 2 つの原因が考えられます。
 ① 人手不足は、少子高齢化によるもので、20 〜 30 年間は続く
 ② 人手不足は、アベノミクスによるもので、2 〜 3 年間で終わる

 何れが正解なのかはわかりませんが、何れを選択するかにより、採るべき対策も異なります。

 

 ① が原因と考える企業は ・・・
 変化を長期的なものと見なし、経営を 1 から見直して、「改革」 レベルの対策 に取り組むでしょう。
 ② が原因と考える企業は ・・・
 変化を短期的なものと見なし、従来路線の延長上で、「改善」 レベルの対策に取り組むでしょう。

 

 もし、② が正解だったとしても ・・・
 より厳しい事態を想定した ① の企業に、大きなリスクはありません。
 もし、① が正解だったとしたら ・・・
 従来路線を続けた ② の企業は、戦略的に大きな遅れを取ります。

 

 

6.試行錯誤のプロセスから生まれる宝物

 

 私たち凡人の場合 ・・・
 脳の機能を 10% も使っていない 恐れがあります。
 裏を返せば、いくら使っても、破綻することなどありえないということ。
 脳には、まだまだ可能性を追求すべきです。

 

 ある 1 つの問題について ・・・ とことん試行錯誤を繰り返したとします。
 すると正解にたどり着くまでのプロセスにおいて ・・・
 「周辺の問題」 または 「まったく別の問題」 に関して、よいアイデアが浮かぶ ことがあります。

 

 これによって、ビジネスの方向性が変わることもあります。 別のビジネスを、発見することもあります。
 まずは、考える習慣を持つこと。
 「頭使って、気を遣いすぎず」 です。

 

 

.不安定な時代に求められる経営者像

 

 1964 年に発行されたドラッカーの著書 創造する経営者には ・・・
 次のようなこと (要約) が、書かれています。
 今日、企業の重役たちは、「管理的な仕事」 に、重点を置いている。
 しかし、今や 「起業家的な仕事」 に、重点を置かなければならない。

 

 安定した時代には、「管理的な仕事」 に、重点を置くべきでしょう。
 しかし、変化の激しい不安定な時代には、「起業家的な仕事」 に重点 を置くべきです。
 それでは、変化に対して、どのように向き合えばよいのでしょうか。
 1985 年発行の イノベーションと起業家精神によれば ・・・

 

 起業家は、変化を当然かつ健全なものとする。 彼ら自身は、それらの変化を引き起こさないかもしれない。
 しかし、変化を探し、変化に対応し、変化を機会として利用する。
 これが、起業家および起業家精神の定義である。

 

 

8.2 つの 「流行」 の違いを見分ける

 

 変化は、「流行」 として、表れることがあります。
 「流行」 には、大きく分けて、2 種類あります。
 短期的、一時的な流行が 「ファッション」。

 長期的、数年間続く流行が 「トレンド」。

 

 トレンドを利用する者は、必ず成功する。
 構造的なトレンドの変化に抵抗する者は ・・・
 短期的に成功することさえ難しい。
 長期的には、ほとんど勝ち目がない。

 

 ドラッカーも、このように述べています。 もう 1 つのキーワードは 「構造的」、今回は少子高齢化、つまり 「人口構造」 のことでしょうか。
 これを前提に、事業全体を組み立て直す。
 企業として、新たな方向性を見出そうというもの。

 

 

9.「昨日の現実」 と訣別する

 

 王者として君臨し続けた某証券会社が、10 年ぶりに赤字に転落するそうです。 主たる事業において、「伝統的ビジネスモデルの崩壊」。
 ネット販売を軽視し、人的営業を重視したから と、報じられています。
 最後にドラッカーの言葉を、もう 1 つ。

 

 1 つの構造的なトレンドが終わったにもかかわらず ・・・
 あるいは逆転したにもかかわらず ・・・
 行動できない者は、消滅の危機に瀕する。
 逆に、そのとき急速に自らを変化させる者は、機会 (チャンス) と出会う。

 

 1990 年代のバブル経済崩壊後のこと ・・・
 バブル再来を期待して、従来の経営方針を続ける 人たちがいました。
 相変わらず、「昨日の現実」 という幻想の中で、事業を続けたところ ・・・
 前述の言葉どおり、消滅に追い込まれました。

 

 

10.人手不足をチャンスに変える

 

 最後まで読んでいいだき、ありがとうございます。 申し訳ありませんが ・・・
 私自身、「事業の見直し」 を、決断 したところ。
 具体的な方法や、結論らしきものは、何も述べていません。

 

 ゴールは 「人手不足を前提に、成長が見込めるビジネスモデル」 ですが・・・ 方法論はおろか、方向性さえ見えていません。
 これから試行錯誤を繰り返し ・・・ 七転八倒の末、数年かけて、ゴールを目指す予定です。

 

 ピンチをチャンスに変える。
 ここに、大きな成果 (仕事と収益) と、大きなやり甲斐が潜んでいます。
 そのためには、まず 「昨日の現実」 と訣別すること。
 皆様にも、早い段階での着手を、お勧めします。

 

 

 ※参考文献

  P.F.ドラッカー著 変革の哲学」  「創造する経営者」  「イノベーションと企業家精神

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代表社員 税理士 今井 睦明


1960年生まれ 名古屋市出身 1989〜1993年 税理士試験 法人税法、消費税法、事業税、簿記論、財務諸表論、全5科目合格
 
1994年税理士登録 日本税理士会連合会 登録番号 税理士法人3430 税理士78397 名古屋税理士会名古屋北支部所属

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