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税理士法人 今井会計事務所

50歳までに準備しておくこと  2017.06.11

1.未来から逆算して、現在の過ごし方を計画する

 

 前回のテーマは、 社会人 Ⅰ 期(20 〜 34 歳)の過ごし方でした。
  この期間を充実させれば、未成年期のマイナス面を挽回し、その後の人生で成功する可能性が高まります。
 反対に、未成年期で高い評価を得ても、この期間を無駄に過すと、その後の人生で成功することが、難しくなります。
  未成年期と社会人では、求められることが異なる からです。

 

 社会人 Ⅰ 期を無駄に過ごす人は、「もったいない生き方をしている」 と言われます。
 なぜなら、長い人生の中で、最も努力が報われやすいのが、社会人 Ⅰ 期 だからです。
 ただしタイムラグがあるため、大きく報われ始めるのは、35 歳以降ですが。
 もし無駄に過ごしたいなら、かなりの高齢になってからにしたいものです。

 

 それでは、社会人 Ⅱ 期(35 〜 49 歳)は、どのように過ごすべきでしょうか。
 この期間のゴールは 50 歳です。
 だから 「 50 歳以降の人生の準備」 を進めるべき でしょう。
  そのためには、50 歳という年齢の意味を、まずは理解したいものです。

 

 

2.50 歳という年齢の意味

 

  ドラッカーが 13 歳のとき、先生が生徒 1 人ひとりに尋ねました。
「何によって人に憶えられたいかね」。
 しかし誰も答えられませんでした。
 すると先生は笑いながら、答えたそうです。

 

 「今、答えられるとは思わない」
 「でも、50 歳になって答えられないと問題だよ」。
 「人生を無駄に過ごしたことになるからね」。

 

  50 歳が近づくと、人生の終わりが、はるか彼方に見えてきます。
 人生の 「残り時間」 には限りがあること、「その間にできること」 にも限りがあることを、初めて実感させられます。
「限られた時間の中で、自分は何を成し遂げるべきか」 を、決めなければいけません。
  もし50歳の時点で、その答えが出てこなければ ・・・
  それまでの人生を、無駄に過ごしたことになるのかもしれません。

 

 

3.社会人 Ⅱ 期 (35 〜 49 歳) の過ごし方

 

  社会人 Ⅱ 期 (35 〜 49 歳)は、最も負担の大きな時期です。
 準備は、社会人 Ⅰ 期 (20 〜 34 歳) から始まっており、その成果の収穫に入る時期です。
 おかげで収入も増えますが、同じように支出も増えていきます。
 その中で、家族が増えたり、子供が成長したり、マイホームにも住めるようになる訳ですが ・・・

 

 また、社会人 Ⅱ 期 (35 〜 49 歳)の過ごし方は、50 歳以降の人生にも影響を及ぼします。
  50 歳になったとき、「人生の残り時間」 と 「その間にできること」 の限界を知らされます。
 社会人 Ⅱ 期 (35 〜 49 歳)を充実させれば ・・・ 
  「50歳以降に何をやり遂げるべきか」 が、見えてくるかもしれません。

 

 実は、年齢を経るほど、意識的に成長を目指さなければ、仕事にやり甲斐を見い出せなくなります。
 たとえば、仕事の目的が 「お金のため」 から成長しなければ、働くことが馬鹿らしく思えてきます。
 やがて成長も止まり、他の人たちに追い抜かれるなど、人生は下降線をたどります。
 職業人生は長いので、仕事がつまらなくなると、人生の大部分が辛くなります。

 

 

4.30 代後半のテーマは 「世界を拡げる」

 

 30 代後半は、人間関係を広げる時期です。
 34 歳までに修得した知識や技術を生かすために、仕事を集めなければいけません。
 出会いを広く求め、様々な集まりに参加しましょう。
 50 歳以降、何か 1 つのテーマに絞るためにも、それまでは幅広く出会いを求めたいものです。

 

  また拡がる人間関係の中で、成長も求めるべきです。
 頭の中で、理屈や理想を考えることも重要ですが、それだけでは、机上の空論で終わります。
 ドラッカーが主張する、成長の条件は 「責任」。
 現実生活の中で、責任ある立場を求め、それを果たしていく ことでしょう。

 

 何事も、日々の積み重ねです。
 よい生活を続けて、それを習慣化させる。
 「習慣化させる」 とは、「そうしないと、気持ちが悪いレベルにまで、もっていく」 ことです。
   おかげで悪い習慣が身に付くと、なかなか断ち切ることができません。

 

 

5.40 代前半のテーマは 「重圧に耐える」

 

 40 代前半は、公私ともに責任も重く、苦しい時期です。
 以前、世界ニュースでアンケートを採った結果、人間が最も不幸を感じる年齢は、44 歳でした。
 公私ともに負担が大きいにもかかわらず、若さに陰りが見え始めます。
 人生の中で、もっとも大変な時期、リスクと隣り合わせの時期かもしれません。

 

 30 代を全力で駆け抜けた人の中には、張りつめた気持ちを、緩めたい 人もいるでしょう。
 私もその 1 人でした。
 経営も順調だったため、気分転換とばかりに、子供関係のつき合いなどに時間を割きました。
 それはそれでよかったのですが ・・・

 

 このようなケースで、注意したいのは、リラックスする期間の長さ です。
 あまり長く休憩してしまうと、「とぎすまされた感覚」 を取り戻すのに、苦労します。
 知人の中には、ついに元に戻らず、変わり果てた人たちもいます。
 若い頃のことを思うと残念ですが、それもまた人生かもしれません。

 

 

6.40 代後半のテーマは 「力から技術への転換」

 

 40 代後半は、転換期です。
 この時期に差し掛かると、多くの人が 2 つの事実を、受け入れざるをえません。
 1 つ目は、もう若くないこと。
 2 つ目は、社会の変化に遅れを取り始めていること。

 

 これらが原因で、生き方や働き方について、方向転換を図る必要があります。
 それまでの 「力」 中心から、「技術」 中心へと、生き方を変える 時期です。
 そのためには、新たな分野の勉強をスタートさせる、必要があるでしょう。
 社会人 Ⅰ 期 (20 〜 34歳) と同じ気持ち、つまり初心を取り戻したいものです。

 

  また健康についても、「検査の数値が悪い」 から、「病気として表面化する」 へと、進む時期です。
 さらに体力低下に伴い、積極性や集中力も、衰えてきます。
健康維持だけではなく、体力増強にも、努めたい ものです。
 これらの準備さえ怠らなければ、50 歳以降の人生を、より充実させることができるでしょう。

 

 

7.人は皆、同じように老いる訳ではない

 

 50 歳が近づくと、人生の終わりが、はるか彼方に見えてきます。
 それまで知識としてしか、知り得なかった事実が、実感として感じられるようになります。

 そして、もう 1 つ気づかされる事実があります。
 ドラッカーが述べたとおり、「人は皆、同じように老いる訳ではない」 こと。

 

  人生の最初の 30 年間は、皆、同じようなペースで、成長するものです。
 しかし、後半に訪れる 「老い」 は人それぞれで、50 歳にもなれば、その差が明らかになってきます。
 肉体的な差も少なくありませんが、精神的な差の方が、より大きなものです。
 精神的な老化に対して、ブレーキ役を果たすのは、やはりチャレンジ精神 でしょうか。

 

  早い時期にチャレンジ精神を失うと、50 歳の時点で、すでに意欲の低下が進み、覇気を感じられない人もいます。
 反対に、チャレンジを繰り返す人たちは、まだまだ元気。
50 歳の時点で、平均的な 30 歳よりも、はるかに意欲的 です。
 どちらを選ぶかは、自分の意思次第です。

 

 

8.人生のピークはいつ訪れるのか?

 

  企業の場合、組織構造は下から順に、次の 3 層に分かれています。
 ① 作業者(現場担当者)  ② 管理者  ③ 経営者
 それぞれのピークも、次の年代に、分かれるのではないでしょうか。
 ① 作業者のピークは 30 代後半  ② 管理者のピークは 40 代後半  ③ 経営者のピークは 50 歳以降

 

 もし、「作業者 (現場担当者) 」 として、職業人生を終えるとすると ・・・
 よほど責任感が強くなければ、人生のピークは、30 代後半に、訪れる 可能性があります。
 もし、40 代以降も、同じ職場で働いていると ・・・
 仕事そのものよりも、収入や人間関係に関心が高まるかもしれません。

 

 もし、「管理者」 として、職業人生を終えるとすると ・・・
 仕事にやり甲斐がなければ、人生のピークは、40 代後半に、訪れる 可能性があります。
 もし、50 代以降もこの状態が続くと ・・・
 仕事から受けるストレスに、大きな苦しみを感じるかもしれません。

 

 

9.経営者という生き方

 

 私は 30 代半ばから、3 つの役 (経営者・管理者・作業者) を、兼任しています。
  一般的なサラリーマンと比べ、リスキーではありますが、退屈しない人生を送っています。
  50 代後半の今、作業者としては、かなりレベルが落ちてきました。
  特に肉体作業のスピードは、全盛時と比較になりません。

 

 反対に、判断力や決断力、発想力など、経営者に求められる能力は、向上しました。
 これは、職業経験と人生経験を、積み重ねた結果ではないでしょうか。
 仕事上、起きることは、おおむね結果が、予測できるようになりました。
 努力さえ怠らなければ、人生のピークを、60 代以降まで遅らせることができるかもしれません。

 

 経営者と言っても、大企業の取締役になるのは、ほぼ不可能。
 しかし個人事業者や中小企業の社長であれば、自分の意思でスタートさせることができます。
 サラリーマンの方も、第 2 の人生の選択肢に、加えられてもよい かもしれません。
 生き甲斐を感じながら、小さな事業を経営することができれば、ちょっと贅沢な人生になるかもしれません。

 

 

10.最終的に成し遂げたいことは何か ?

 

 1 日を無駄に過ごすと、1 日が長く感じられます。
 反対に、1 日を夢中に過ごすと、1 日が短く感じられるものです。
 ところが、人生という単位で見ると、逆の結果になります。
 つまり、何かに夢中になった方が、人生を長く感じることができます。

 

 この違いは、「成し遂げたことがあるかどうか」 による、のではないでしょうか。
 人生を無駄に過ごすと、「成し遂げたこと」 もなく、鮮明な記憶として、残るものがありません。
 反対に、何かに夢中になって、「成し遂げたこと」 があれば、鮮明な記憶として、心に刻まれます。
 特に、苦しいことを乗り越えた経験は、記憶として深く刻み込まれるようです。

 

 ドラッカーの言葉、「何によって人に憶えられたいかね」。
 言い換えれば、「残りの人生をかけて、何を成し遂げたいのか」 ではないでしょうか。
 そのために 「選択肢」 と 「可能性」 を、拡げておくことが、「50歳までの準備」 かもしれません。
 以上、これまでの人生の中から、経験したこと、感じたことについて、お話ししました。

 


  ※ 参考文献 
  P.F.ドラッカー著 仕事の哲学

 

  ※ 関連記事 

   「20 歳から始める自分のマネジメント」 → こちら 

   「30 歳から始める社会人のための勉強」 → こちら 

   「人生は 35 歳で決まるのか ?」 → こちら (前回のテーマ)

    「人生100年時代は、40代までに起業する」 → こちら

    「50 歳  第2の人生を考えるとき」 → こちら

     「50代、初めての起業」 → こちら

     「高学歴を活かせない人」 → こちら 

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1994年税理士登録 日本税理士会連合会 登録番号 税理士法人3430 税理士78397 名古屋税理士会名古屋北支部所属

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